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湘南野菜の生産者をご紹介

出田 錦さん

結婚を機に神奈川へ移住。農業の道へ

農業をやろうと思ったのは25歳のときで、その年に結婚することになったのですが、自分がこれから何をやっていきたいのかということを自分の中で今一度考えたときに、農業高校に進学して、19歳から20歳くらいまでアメリカで農業研修生として滞在していたことや、妻の両親から神奈川県内の花卉農家を紹介してもらったことが大きく、農業という仕事をやっていこうと決めました。

自分の看板を背負うという難しさ

それまでは、会社の看板でやっていたので、顧客が必要なときに商品がなければないで仕方がない、みたいに考えていたりしたのですが、いざ独立すると、当たり前ですが、自分の名前で責任を持って出荷しないといけなくて。市場が要望するスケジュール通りに農作物をしっかりと作ったりするのって本当に大変で、結構プレッシャーなんですよ。

でも大変でしたが農業をやめたいと思ったことは一度もないんですよ。栽培の難しさなどといった部分はもちろんあるのですが、事業を自分の手でやることが意外と自分に合っているなと思っていて。

農業の面白さを感じる瞬間はまだない

まだその瞬間がないんですよね(笑)。嬉しいと思う瞬間は、手塩にかけて育てた野菜の出荷を終えて、畑に何もなくなったときですかね。全て終わったなぁという感じで。

すごく大きな生産者になる必要はないと思っているのですが、10人くらいの規模で楽しく生産ができればなと思っています。10人くらいいれば農業って結構色々なことができると思うんですよ。一方で、やっぱり自分の目で見える範囲で質の高いものを作っていきたいという思いもあるので、それ以上に大きくしたいという考えは今のところありません。

質の高いものをいかに効率的に栽培できるか

農業は常に試行錯誤の毎日なので、ただ良いものを作るというところに留まるのではなくて、良いものをいかに効率的に栽培することで、農業を経営として成り立たせていけるのかという点をしっかりと考えるようにしています。

そういう意味でも、やはり個人単位での農業というよりは、それなりに人を集めて、何か農業の分野で面白いことをやっていきたいという思いがあります。農業ってやっぱりひとりでは何もできなくて、面白いことをしようと思ったら仲間が必要な仕事なんです。

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