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湘南野菜の生産者をご紹介

生川 仁さん

いちご農家からのスタート

いちご栽培の間に大根も栽培していたのですが、いちご栽培をやめた理由は、決していちごが上手く作れなかったわけではなくて、この地域(茅ヶ崎)で温室いちごを作っていたのがうち一軒だけだったことが大きな理由です。

いちごのような作物は、ある程度同じ地域の生産者で、同じものを作らないと、安定した供給や物流費など、販売するロットの関係で、販売が難しいという問題がありました。いろいろと考えた結果、この地域で適している大根作り一本で勝負することにしました。

譲れない生産者としてのプライド

とにかく生産者として出来のわるいものを出荷の際に入れないように気をつけていますね。やはり自然相手の仕事なので、常に良いものばかりとは限らないのですが、生産者として、そうした点にはプライドを持ってやっていきたいんですよ。大根に小さく空いている穴でも、一つでも空いていたらB品として出荷するようにしています。

最近の傾向だと、大根は太ければ良いと言った風潮があるように感じているのですが、太くて大きな大根を何日もかけて家庭で食べるよりも、葉付き大根くらいの食べきれるくらいのサイズの大根を食べてもらうことで、鮮度の良いものを常に食べてもらえるような形が一番自分は良いと思っているので、葉付き大根みたいにちょうど使い切りやすいサイズの大根の良さを知ってもらえればなと思っています。

最高の大根づくりに欠かせないもの

収穫のタイミングには気を遣っていますね。大根は土の中に植わっているので、収穫のタイミングは非常に重要です。短すぎてもダメですし、長すぎてもダメなのでいかに適切なタイミングで収穫できるのか、その見極めには自信を持ってやっています。

また、栽培を行う上で、大根の品種はすごく大切だと思っています。私の場合は、いろいろな種類の品種を実際に栽培して試してみて、自分で本当に良いと思ったものをそこから選択しています。

生産者としての喜び

やっぱり(大根の)相場が良い時かな(笑)お金が儲かるからとかそういう意味ではなくて、やっぱり自分の作った大根がしっかりと評価されているように感じられるので。すごく簡単明瞭ですけど。

そんなに大きなことではないのですが、将来は今よりももっと、大根を出荷する量と期間をしっかりとコントロールしていきたいと思っていますね。

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