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湘南野菜の生産者をご紹介

佐藤果樹園 佐藤智宏さん

「自分の作物の価値を知ってほしい」ゼロからのスタート

僕自身の考え方としては、多少値段が高くても、その作物の価値を認めてくれる人に自分の作ったものを買ってもらいたいなというポリシーがあるので、より質の高い美味しいものを作ろうと考えたときに、ぶどうや梨を作ってみたいと思いました。

実際、自分のつくる果物は、世間一般の相場よりはかなり高い価格だとは思うのですが、それでもお客さんが自分の作る果物の味や価値を認めてくださって、ついてきてくれていることはうれしい限りです。

何も知らなかったことが逆に強みになった

初めから全部自分で栽培していて、親は僕のぶどう栽培に関してはノータッチなんです。親は親で枝豆やキャベツなんかを作っているのですが、僕がやってるぶどう栽培については全く分からないんですよね。

ゼロからスタートするということは、ある意味自分の考える通りに自由にできるので、このスタイルが僕に合っていたのだと思います。

お客さんや地域とのつながりの大切さ

産者としてお客さんと直接会って話をすることの重要性を強く感じています。直売所や様々な場所に顔を出すことで、お客さんにとっても購入する食材への安心感が全然違ったものになってくるんじゃないかと思っています。

また、地域の方々と広く知り合いになることで、営農自体もやりやすくなったりするんですよ。畑をやる中でご近所とのトラブルも少なからず起きることがたまにあるのですが、そういうときでも日頃から地域としっかりとコミュニケーションをとっておくことで、お互いの誤解が少なく、円滑な営農に繋がります。

農業は「日常」

僕は子どもがいるので、少なくとも子どもの前では楽しく農業をやってるようにしたいんですよ。自分の娘や息子が将来農家をやりたいかどうかは別として、親である自分が(農業を)楽しくやっている方が良いんじゃないかなって思っていて。

僕なんかは昔から親に「農家は儲からないし、大変な仕事」って言われていて、それなのに「跡は継いでくれ」とも言われていたんですよ。それってすごく矛盾してるんじゃないかなって(笑)。だからそういう思いを子ども達にはさせたくないなっていうこともありますね。

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